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軍隊の基本的な装備を学ぶ戦闘時、兵士は戦闘服をはじめとするさまざまな装備品を身につけて行動します。戦闘地域、所属、部隊の目的や性格によって装備内容は異なりますが、共通点もあります。ここではとくに現代戦において、一般にどのような装備があるのかを説明します。 戦闘時に特化した軍服である戦闘服戦闘服(BDU=Battle Dress Uniform)とは、戦闘時に着用する軍服のことです。狭義には上衣とパンツ(ズボン)を指しますが、ヘルメットなどの着用品を含めて戦闘服と称することもあります。戦闘服として着用する具体的な装備としては、以下のものが代表的です。 ・上衣上衣は前合わせがファスナーかボタンのジャケットが一般的。素材は現在ではナイロンとコットンの混紡が多いようです。また、ほとんどの国の軍隊が迷彩柄を採用しています。ジャケットタイプのほかには、最近では胸や腹などの胴体部分がメッシュ状態になった、プルオーバーのコンバットシャツなども普及しています。 ・パンツ(ズボン)カーゴポケット付きのパンツが多く採用されています。裾は紐で縛るか、ゴムで絞ってあることが多いでしょう。膝パッドは別途装着する方式もありますが、パッドを挿入して装着できるパンツもあります。 ・ヘルメットケブラー繊維をプラスチックで固めて作られた、ケブラー製のものが主流です。銃弾が当たった瞬間に、ケブラー繊維が運動エネルギーを吸収して、ダメージを拡散させるという構造になっています。 ・ブーツ戦闘服として着用するブーツは、タクティカルブーツやジャングルブーツなど。ソールは多くの場合、高反発特殊素材が使用されています。 ・グローブ手の甲や指にプロテクトパッドが入っています。支給品を使わずに、自分にとって使いやすいものを個別で用意するという兵も少なくないようです。 身を守るため、持ち運ぶための個人装備ここでは兵士が身体に直接装着するものの中から、アーマー系とキャリアー系のアイテムを取り上げます。 ・ボディーアーマー爆発時に飛び散る破片や銃弾から、身体を守るために着用するものです。最近のボディーアーマーはベスト型のものに、いくつかのパーツを挿入して組み合わせるタイプが増えています。 ・タクティカルベストマガジンポーチなどを取り付けて携行するためのベストで、任意の位置にポーチの装着が可能です。ボディーアーマーの上から着ることもあります。 ・プレートキャリアー防弾ベストにキャリアー機能を持たせた装備。身体を守りつつ、ポーチを下げたり、サブウェポンやほかのアイテムをベルトに挟んだりして持ち運びます。こうしたキャリアーにはさまざまなタイプが存在し、特殊部隊などは用途に応じて使い分けています。 ・チェストリグベストというよりサスペンダーに近い形状で、マガジンポケットが多数付いていたり、ポーチを装着したりすることが可能。脇などが空くのでベスト型より動きやすいのが特徴です。 ・バックパックバッグ類はさまざまな種類がありますが、バックパックはリュック式のものです。ショルダーストラップやウエストストラップにアイテムを収納できるタイプもあります。 ・ホルスターサブウェポンとなるハンドガンを収めて、腰や胴体に装着するものです。 そのほかの一般的な装備品上記で挙げたほかに、戦闘時に役立つ装備品をご紹介します。 ・ゴーグル日除け用、防風用、防塵用のものや、防弾性を備えたゴーグル、暗視ゴーグルなどさまざまな種類があります。またアイウェアとして、サングラスやシューティンググラスなども使われているようです。 ・ヘッドセットヘッドホンとマイクがセットになったもので、無線通信などで使われます。 ・情報デバイス画面上に情報を表示できる、モバイルコンピュータのようなデバイスです。ヘルメットに装着し、マウントディスプレイ式で情報を参照できるものもあります。 ・その他ほかにはライト、時計、ファーストエイドキット、止血キット、コンパス、小型無線機、GPS受信機などがあります。 先進国の兵士は、これらに加えて複数の武器も身に付けるため、装備の総重量が40kg以上になることもあります。しかし最近は装備を軽量化する開発が進められており、装備全体の総重量は20〜25kg程度が目安とされているようです。兵士の機能性と機動性、生存性のバランスを取ることが課題となっています。 |
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