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N-3Bフライトジャケットの歴史と種類

N-3Bフライトジャケットの歴史と種類

極寒環境での着用を目的として作られたN-3Bフライトジャケット。高い機能性とデザイン性を兼ね備え、現在でも根強いファンの多いN-3Bは、どんな歩みをしてきたのでしょうか。

ここでは、その歴史や特徴などをまとめてご紹介します。

N-3Bの誕生は1950年代半ば

N-3Bがアメリカ空軍のフライトジャケットとして採用されたのは、1950年代半ばのこと。N-3Bは、極寒地仕様フライトジャケットの元祖とも言えるN3、その後に採用されたN-3Aの後継としてアメリカ軍に採用されました。その後、約40年と言う長期間に渡り継続使用された歴史があります。

温度帯によって「Very Light Zone(ベリーライトゾーン)」、「Light Zone(ライトゾーン)」、「Inter Mediate Zone(インターミディエイトゾーン)」、「Heavy Zone(ヘビーゾーン)」、「Very Heavy Zone(ベリーヘビーゾーン)」の5つに分類されているフライトジャケット。 N-3Bは「Heavy Zone」に分類され、マイナス10〜30度と言う非常に苛酷な状況下での着用を目的としており、究極の防寒服としても知られています。

ちなみに、世界で一番有名なフライトジャケット「MA-1」は、10度〜マイナス10度までの「Inter Mediate Zone」ですので、N-3Bの方が防寒性が高いと言えます。

N-3Bの特徴とは?

寒冷地での着用を目的として作られているため、とにかく暖かいのが一番の特徴。保温のための工夫が随所に散りばめられています。

手袋をしたままでポケットに物を出し入れしやすいように、かなり大きめに作られていますし、防寒、保温のために二重にしつらえられた前合せも特徴的。ファスナーとボタンで留める仕様になっており、ボタンも手袋をしたまま着脱しやすいよう大き目です。

その他にも、吹雪の中でも視界を遮らないよう工夫されたフード、遮風と防寒性に優れた表地、保温性の高い中綿など、素材にも工夫が見られます。

採用初期の50年代にはアルバート・ターナー社、60〜70年代にはスカイラインクロージング社やサザンアスレティック社、80年代に入るとアビレックス社も加わるなど、複数のミリタリーブランドが製造しています。

年代による変遷

N-3Bはその長い歴史の中で、少しずつ改良、進化してきました。変化が大きかったのは、「MIL-J-6279H」の前後。それまでのコヨーテファーから、人工素材であるアクリルファーに変更されるという革新的な変化があります。また、その直後の「MIL-P-6279J 」からは、表地が綿80%、ナイロン20%の混紡に変更されました。

年代によって表地の混紡割合や、袖口ニットの位置、ファー素材などに違いがあるので、好みのものを探す楽しみがあります。デッドストックは少し大きめなので、1つ下のサイズを選ぶことをおすすめします。

究極の防寒服と言われるN-3B。復刻版も多いので、寒い冬の装いにチョイスしてみてはいかがでしょうか。