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ミリタリーブランド HOUSTON(ヒューストン)

ミリタリーブランド HOUSTON(ヒューストン)

日本におけるミリタリーの老舗、HOUSTON(ヒューストン)の名をご存知でしょうか? 過去、そして現在に連なるミリタリーブームにも貢献した、地道ながら知る人ぞ知るその歴史をご紹介します。

HOUSTONの歴史

HOUSTONがスタートしたのは、1972年のことです。当時、まだミリタリーをカジュアルに着こなすという習慣が浸透していなかった時代に、日本で初めてオリジナルのフライトジャケットを製造して、インパクトを与えました。

HOUSTONを発足させた現・ユニオントレーディング株式会社は、1947年に埼玉県大宮市で創業しました。その10年後には牧野商会として小売業を始め、米軍基地の払い下げ衣料をリペアして販売するようになります。1960年には、縫製設備を導入して防寒衣、作業衣の生産を開始。HOUSTONが生まれた1972年にはマキノ商事株式会社に改組し、その後も大宮産業株式会社を設立して、本格的な生産体制を確立するなどして発展していきます。この間、いわば戦後日本の歩みと共にミリタリーファッションやアメカジを広める役割を果たし、多くのファンの支持を集めてきました。

現在の社名になったのは、2001年のことです。2008年にはもう一つのオリジナルブランド「JOEY(ジョーイ)」を発表し、ファッションメーカーとしての地位を築いています。

HOUSTONといえばM-51=モッズコート

HOUSTONが展開するアイテムで最も有名なのは、「モッズコート」とも呼ばれる「M-51」でしょう。映画「踊る大捜査線」で青島巡査部長が着用していた通称「青島パーカー」も、HOUSTONが衣装協力し、提供したものでした。

M-51は1951年にアメリカ陸軍に採用された軍用パーカーです。米軍ではフィールドジャケットの上から羽織るアウターとして使用され、縫い付けのフード、両肩のエポーレット、フラップ付きハンドポケット、そして裾の後ろが燕尾状に先割れしているフィッシュテールのデザインが特徴的です。なお、モッズコートという呼び名はイギリスのモッズ(1950年代後半〜1960年代中頃に、ロンドンで流行した若者文化とその支持者)が愛用していたことからきています。

モッズコートは現在でも人気があり、日本ではカジュアルはもちろん、スーツと組み合わせて着崩すコーディネートもよく見かけます。また最近は、いわゆる「甘辛ミックス」なコーディネートを作る、レディースのアイテムとしても採り入れられています。

モッズコート以外の人気ミリタリーアイテム

モッズコート以外では、日本製らしいしっかりとした縫製とディテールでアレンジした、「MA-1」フライトジャケット、「N-1」デッキジャケットも人気があります。また、アメリカ海軍の艦艇乗組員用ジャケットを現代的にややタイトなシルエットで復刻した「A-2」デッキジャケット、ミリタリーでありながらドレッシーな雰囲気のあるチャッカブーツも注目アイテムです。

ほかには、1960年代のアメリカンテイストのスポーツウェア、さらにはワークシャツやTシャツ、ボトムスなども独自のコンセプトで展開しています。

最近のミリタリーブームで、米軍ものを中心とした過去の定番アイテムに対する再評価が高まっています。HOUSTONにも往年のファンはもとより、若い世代からの注目が集まっています。毎年、季節に応じたコレクションも発表しており、HOUSTONの今後の展開からは目が離せません。ミリタリーが気になるようなら、ぜひこのミリタリーブランドの名前を覚えておいてください。