GORE-TEX(ゴアテックス)素材の洗濯と手入れ方法
GORE-TEX(ゴアテックス)素材の洗濯と手入れ方法
高い透湿防水性と撥水性で、雨具として、またスポーツウェアとしてシーズンを問わず活躍するGORE-TEX(ゴアテックス)素材のウェア。 正しくメンテナンスをすれば、その機能を長く保つことができるのです。 自宅でできるGORE-TEX(ゴアテックス)素材の洗濯方法とメンテナンス方法についてご紹介していきます。
洗濯の頻度は?
GORE-TEX(ゴアテックス)ウェアは着るたびに洗う必要はありません。基本的には、汚れを感じたときに洗濯すれば問題はありませんが、高い性能を保ち続けたいのであれば、定期的に洗濯することをおすすめします。
メンテナンスを行わないで着続けると、表生地が水を弾く撥水性が低下します。撥水性が低下すると水を弾かなくなり、ウェアが濡れたようになります。撥水性が落ちてきたと感じた時も洗濯のタイミングです。
洗濯機で洗えるGORE-TEX(ゴアテックス)
GORE-TEX(ゴアテックス)素材のウェアは洗濯機で洗うことができます。クリーニング店にお任せするのもいいですが、雨の日に着用したりして、汚れてしまったときなどは自宅で洗濯するほうが手間が省けますよね?
ただし、製品によって洗濯方法が限定されることがあります。必ずウェアについている洗濯表示を確認して表示に従ってください。洗濯機使用可能の表示があれば洗濯機で洗って問題はありません。
洗濯方法は、まずジッパーやベルクロなどをすべて閉じてから、洗濯ネットに入れます。家庭用の液体中性洗剤を少し入れて、40度以下のぬるま湯で洗濯機を回します。洗剤がウェアに残ってしまうと撥水性が低下することがあるので、すすぎは十分に行ってください。
ここで注意する点は、粉洗剤、柔軟剤、漂白剤を使わないということと、脱水をしないということです。全自動の洗濯コースだと、洗濯→すすぎ→脱水とセットになっているので注意が必要です。
手洗い表示が書かれていたら……
洗濯表示が手洗いのみとなっている場合は、洗濯機は使用せずに手洗いをしてください。
バスタブやたらいなどに40度以下のぬるま湯を準備します。その中に液体中性洗剤を少し入れて、ウェアを押し洗いします。特に汚れがひどい部分には直接洗剤を付けて揉むように洗うとさらに汚れがよく落ちます。その後、十分にすすぎをして、絞らずにそのまま乾かします。
GORE-TEX(ゴアテックス)ウェア専用の洗剤もあります。もし普通の家庭用洗剤を使うことに抵抗があるなら、そちらを使うとより安心です。洗剤の中に撥水加工が施されているタイプもあります。
乾燥機使用で撥水性を回復
洗濯機、手洗いのどちらの方法でも、すすぎ終わったら、水気を絞らずにそのまま吊り干しましょう。直射日光の当たらない涼しいところで陰干しして下さい。
また、自然乾燥だけでなく乾燥機も使用可能です。
乾燥機を使用する場合は、乾燥機に入れて、ウェアが完全に乾いた後に、温風の乾燥機でさらに20分程度回してください。
GORE-TEX(ゴアテックス)の撥水性能は使用するうちに低下していきますが、生地に熱を与えることで撥水性が回復します。
自然乾燥の場合は低温アイロンを
乾燥機を使わずに自然乾燥した場合は、乾いた後に当て布をして低温(80~120度)のアイロンをかけましょう。熱を与えることで乾燥機と同じ効果が得られ、撥水性が回復します。
以上の方法で、手入れをしても撥水性が回復しない場合は、撥水スプレーを使用することをおすすめします。撥水スプレーはGORE-TEX(ゴアテックス)に使用可能であるものかを必ず確認してください。
以上がGORE-TEX(ゴアテックス)素材のウェアを自宅で洗濯する方法です。大切なウェアを長く着るためにも定期的な洗濯を行うようにしましょう。